現在の仕事に不満を感じたことはありますか。
今この記事を見てる皆さんは、少なからず現在の状況に不安や不満を持っているのかもしれません。このように、仕事に不満を感じている人は決して少なくありません。
ただ、漠然と不満を持っているだけでは、正しく対処することができません。仕事への不満を解消するためには、まずは不満を正しく認識することが重要です。
不満を感じる原因を適切に把握するだけで、悩みが小さく感じるようになることも少なくありません。また、状況を解決するための最良の選択肢を探すことができるようになります。
今回は、仕事に不満を感じる理由、仕事に不満を感じた際の対処法についてご紹介します。現在の仕事に不満を持っている方、ぜひ参考に、最後まで読み進めていただければと思います。
仕事に不満を感じる理由とは
仕事に不満を持つ理由は人により様々です。また、どんな職場でも不満の一つや二つはあるものです。
ここでは、仕事に不満を感じる6つの理由を紹介します。まずは自分が抱える不満の原因を正しく認識し、対処していきましょう。
1,給料などの待遇面
1点目は、給料などの待遇面への不満です。
仕事において、給料や賞与が大きなモチベーションになっている人も多いと思います。
「お金よりやりがい」と心では思っていても、待遇面で不満があるとモチベーションは下がってしまいますよね。
社会人になり、周囲の人と比較してしまい、強く不満を感じる人も多いです。
2,仕事内容
2点目は、仕事内容への不満です。
「今の仕事は自分に合っていない」、「日々同じ業務の繰り返しだ」などと感じている人も多いのではないでしょうか?
入社前に抱いていたイメージとのギャップがあった、希望と異なる部署に配属されたなど、自身が思い描いていたものと違う場合、ストレスを感じる人も多いようです。
3,人間関係
3点目は、人間関係への不満です。
職場内での人間関係で不満を持つ人も多いのではないでしょうか。
人間関係の不満も人それぞれで、全く働かない同僚や上司への不満、雰囲気が合わない、ハラスメントなど、様々なパターンがあります。
「仕事の満足度は、仕事内容よりも誰と働くかによる」と言われることもあるように、人間関係が及ぼす影響は大きいです。
4,労働時間、ワークライフバランス
4点目は、労働時間などのワークライフバランスです。
毎日が仕事に忙殺され自分の時間が取れなければ、「何のために仕事をしているのか」と感じてしまいます。
「仕事をやる時とやらない時のメリハリを」とわかっていても、仕事量は自分ではコントロールできない部分もあるので、不満を持つ人も多いです。また、健康に影響を及ぼす可能性もあるので注意が必要です。
5,評価制度
5点目は、人事評価制度への不満です。
「頑張っているのに評価されない」、「あの人はあまり仕事していないのに評価されている」など仕事に対する評価への不透明性から不満を抱く人もいます。
評価がモチベーションに与える影響は大きく、頑張ったのに評価されないと感じた場合、大きなストレスを感じます。
6,将来のキャリアパス
6点目は、将来のキャリアパスへの不安や不満です。
転勤や部署異動など配属の要因、管理職への昇進などのキャリアパスへの不安など様々な要因で、不安・不満を感じている方も多いと思います。
また、今の会社に不満があるわけではないけれど、漠然と「自分は将来このままで良いのだろうか」、「他の会社でも必要とされるような人材になれているのだろうか」等々将来のキャリアパスを不安に感じる人も多いです。
目指す将来のキャリアパスについては、ライフイベントを機に不安感をもつようになる人もいます。
仕事に不満を感じた際の対処法
自分が何に不満を持つか具体化できましたでしょうか。複数の不満を持つこともあるかもしれませんが、まずは現状の不満を正しく認識しましょう。
不満を解消するためのアクションとしては、
①現職に在籍しながら考え方や行動を変えることで不満を解消する
②転職等を通じて環境を変えることで不満を解消する
の大きく2種類があります。
現在の仕事に不満があっても、退職することで全ての不満を解決できるわけではありません。まずはしっかりと現状を見つめなおし、現職に属しながら不満点を改善する方法について考えるのが良いのではないでしょうか。
勢いで転職して、前の職場の方が良かったと感じる方もいます。
もちろん転職によって解決できる悩みもありますが、現職内でできる努力をしたうえで転職を考えた方が、転職した場合にも満足度を高くすることができるでしょう。
それでは、各不満原因に対する対処方法をご紹介します。
1,給料などの待遇面
給料水準は、属する業界によって決定される部分が大きいです。
転職サイトなどを通じて、様々な業界の給与水準と、自分の属する業界の給与水準を比較してみましょう。
自分の属する業界の給与水準が満足のいく水準であれば、自社内で評価をあげて給与や賞与のアップを目指す、または、同業他社への転職も方法の一つです。
所属する業界の給与水準が低いようであれば、給料水準が高い業界を選択することで、年収アップを達成できる可能性は高くなります。
ただ、仕事の満足度は報酬によってのみ決まるわけではありません。他の要因とも比較し、自分の中で最善の選択肢を検討していくと良いでしょう。
2,仕事内容
あなたが、現在の会社を選んだ動機は何でしょうか。
日々の仕事をしていると、目の前の作業を仕事と捉えてしまい、どうしても視野が狭くなってしまいがちです。ですが、その仕事が社会にどう役に立っているか、広い視野で考えてみると良いのではないでしょうか。
現在の仕事では、単純な作業の繰り返しが嫌なのでしょうか。決裁など煩雑な手続きが面倒で不満なのでしょうか。
事業の規模が大きくなれば、一人で全てをできるわけではないので、効率化のために仕事は分担されます。そのため、日々の仕事を単調だと感じてしまうかもしれません。また、成し遂げる仕事の規模が大きければ、一人で責任をすべて負えないので事務手続きが必要にならざるを得ない面もあります。
目の前の作業を仕事と捉えるのではなく、さらに先でその仕事が社会にどう貢献しているか、の視点に立つことで、いつもと違う気持ちで仕事ができる可能性があります。
また、日々の仕事においても、いつもの業務をいかに効率的にできるかを考えたり、小さくてもいいので目標を持って取り組むことで、日々の仕事の捉え方が変わってくるのではないでしょうか。
このようにマインドを変えなければ、転職をしてもまた同じような悩みに直面することになりかねません。目の前の作業ベースの仕事でなく、広い視点で捉えたうえで、仕事を捉えてみてはいかがでしょうか。
3,人間関係
学生時代は自分の好きな人とだけ一緒にいればよかったかもしれませんが、社会人はそうはいきません。また、自分とは年の離れた上司や部下と一緒に仕事を進める必要があります。
人間関係に悩んでいる方は、まずは自身が苦手と感じる人をしっかり観察し、良好な人間関係を築くにはどうすれば良いか考えてみましょう。人付き合いがうまい人は人間観察が得意で、このあたりの距離感をつかむのがうまい人が多いです。
苦手と思ってただ距離をとっているだけでは、関係は一向に改善しません。相手にも悪気はない場合も多いので、良好な関係を築くことができれば今後働きやすくなりますよね。
今後のために今一歩踏み出してみましょう。
それでもどうしても合わないと感じる場合は、仕事と割り切って適度な距離感をもって接するようにしましょう。転勤や部署異動もあるので、その相手とずっと一緒にいないといけないわけではありません。
4,労働時間、ワークライフバランス
日々の業務で時間を短縮できる部分はないか、考え行動することを心掛けるといいのではないでしょうか。作業レベルの小さな効率化から、業務プロセスを改善するレベルの大きな効率化まで、時間を短縮できる方法は、たくさんあります。
例えば、Excelの単純作業があったとして、ただ作業をするだけでなく、最初は少し時間がかかってもしっかり調べて効率化する方法を考えて実践するべきだと思います。今後の業務効率は上がりますし、スキルも身に付きます。
この日々の業務プロセスを改善する考えは、他の職種や業務でも活かすことができるので、大変ですがスキル向上のチャンスととらえ、常に効率化の視点をもって取り組むといいのではないでしょうか。
もちろん、業務量は自分だけでは調整できない部分もあります。周囲のメンバーと比較して、業務量に偏りがあるようであれば、上司や人事担当に申し出る、それでも解決が難しければ転職で環境を変えるのも方法の一つです。
5,評価制度
どのような人が評価されているか観察しましょう。上司の方も、可能なのであれば頑張っているみんなにいい評価を上げたいと思っていますが、そうはできません。
売上成績など定量的な数値が成果として出る場合は、評価にも多少納得感があるかもしれません。ですが、そうでない場合も上司は評価軸を持ちみなさんのことを評価しています。
自分が上司だったらどういう人を評価するか、という目線に立って考えてみるのも方法の一つです。
例えば、すごい仕事は速いけど、同僚と衝突ばかりしている部下を評価したいと思いますか?
評価されている人の共通点を探す、上司の目線になって考えてみることで、評価のヒントが得られるかもしれません。
6,将来のキャリアパス
将来のキャリアパスへの不安を払拭するためには、自身の市場価値を知る、そして、自身の市場価値を高める努力が大事です。
自分の将来は会社が決めるわけではありません。あなた自身が決めるものです。
そのためには、自己研鑽をし必要とされる人材となり、自身のこれからの選択肢を広げるのが良いのではないでしょうか。
市場価値を上げ、自分で選択できる余地が広がれば、将来への不安は軽減される可能性があります。
一昔前と違い、転職を考える人、実際に転職する人も多くなってきています。現在の会社に縛られないと考えることができれば、違ったキャリアパスが描けると思いませんか。
これは市場価値をあげて転職することが正解というわけではなくて、自身の選択肢を増やすことで、現職で働き続ける場合も、転職する場合も、よりうまく不満に対処していけるのではということです。
そして、市場価値を上げるためには、日々の業務や自己研鑽を通じて、スキルを身につけることが重要なのは言うまでもありません。日々の余暇時間の内、少しずつでいいので自己研鑽、スキルアップに費やす時間を作ると良いのではないでしょうか。
まとめ
仕事への不満を感じる理由と、対処法について見てきました。自身が何に不満を持っているか、具体化できましたでしょうか?
また、不満別の対処法についても、少しでも参考になれば幸いです。まずは、今の環境で改善できることはないか、検討してみましょう。その上で、今の環境で満足できそうでなければ、転職も視野に入れると良いのではないでしょうか。
ただ、全てが自分の理想通りにいく仕事はないのではと思っています。例えば、給料と労働時間はある程度トレードオフの関係にあります。もちろんその限りではありませんが、、、
総合的に自分が満足のいく方法を選択するためにも、「これは譲れない」、「これは許容できる」など、優先順位を自分の中で持っておくことをお勧めします。それは、現職で実現できるのか。それとも、転職など現職から離れることで実現できるのかよく考えてみると良いのではないでしょうか。
今の職場も良い点があり、案外悪くないなと思えるかもしれません。
あなたの仕事は社会の役に立っています。その仕事の不満を少しでも減らし、人生をより豊かにしていきたいですね。
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